雑感コラム2014年4月


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□コラム更新記録

   ・顔をあげて   ・2025年に第一線

2025年に第一線

2014年4月25日(金)


 大型連休目前、早い人は明日から連休に入るとか。海外旅行する人も増えるようで、どこへ行っても人の多いこういう時にしか行けないというのもツライが、当人たちはそれが普通で平気だろうから、どうぞよい休日を。そんなこの時期以外で旅行者の強い味方、LCCが機長の病気やケガで運行に支障をきたして、経営に減速の報。そんな急に8名も乗務不可になるのかしら、ちょっと疑問。


 昨日の日経新聞には、「ソニー、の不動産」、「LINEで飲食店予約」。大企業やIT新興企業が情報技術を活用して何から何までカバーする社会構造って、はたして健全なんだろうか。いつか見た記事、『これからの世界は、ごくわずかな主とその他大勢の召使いの構図となる』が急速に進行している気がする。


 昨日大学生たちを話す機会があった。就職活動を来年に控える彼らにしても、この社会はいったいこれからどこへいくのか、想像ができない。かつてのセミナーなどで言ってきたこと、1995年を節目に次に時代にはり、2005年まではほんの序章、2015年までが本章、そして2025年が結びの章。その中間に東京オリンピックがある。


 1995年からの時代のピークが東京オリンピックで迎え、それは同時に何かの終り、何かの始まりがじわじわと目に見えない、気づかないうちに進んでいく。5年ほどした2025年頃には、変化が少し目に見え始め、舵を大きく切る組織や人が現れてくる。そうして表面化してくる社会はどんなものだろうか。


 「わたしはもうまもなく逝きますからいいんですけど」と言ったら、学生たちは、そんな!という表情がしていたが、「そんな時代をあなたたちは第一線で働くことになりますね」と付け加えたら、ちょっと神妙な表情を見せた。いま自分が学生だとしたら・・・、いやはや、前途の不安は計り知れない。


 それにしても、若さのもつ純粋さは変らない、時代は変わっても。個々人のキャラクターも前に立って一同にみると、よく見える、まだ世の中に染まっていないから。染まらず、添って、己を守りつつ、個を受けとめて、未来に待ち構えているドラマの中へ入っていってほしいと思う新緑4月の終り。






顔をあげて

2014年4月5日(土)

 

 昨夕からまた寒くなった。今朝は冬服を着て出た。花冷えの土曜、桜は散り始めている。今年の桜見はこのまま大阪の近場で終りそう。ただ山の方はまだこれからだろうけど。


 1月下旬以来、“旧交を温める”ということが重なっている。一昨日は3年ぶりの人が訪ねてきた。この間大変なドラマがあった。お茶をだして話し始めるやいなや、3年前の出来事から現在に至るまで、一気に語られた。


 まずはよく聞く。語られるドラマに想像力が働き場面が浮かぶ。聞き終えて、こちらにもあれこれ感じるものが生まれる。それを話して、会話が和やかに進む。たのしい時間だったとおたがい感じて、わかれる。


 必ずしも和やかというばかりではない。率直に話し合う分、話の内容に厳しく突っ込むこともある。場にちょっとした緊張感をともなう。でも、本音のところで話し合うから、相手への理解が深まり、その時間が有意義に感じられる。なにより気分が清々しい。


 先週最終回を迎えたクレオ北の女性起業家サロンensがそうだったよう。参加者の声によると、そういう場はあまりないということだった。普通のコミュニケーション風景だと思うが、たしかに少なくなっているのかもしれない。


 一緒にいても顔をあわせず下を向いてスマホ、ケータイに目、という光景は今では珍しくない。“話の腰を折る”という言葉もあまり使われなくなった。面と向かっては本音を語らず、ネットに向かっては度が過ぎる。バランスのとれないコミュニケーション。


 『バカ箱からスマホへ』とは、2日の日経らいふ面に載った「プロムナード」のコラム。結びに、『絶えず下を向いて世の中を無頓着に通過する使用者たちの、周囲の世界に対する認知度は、高いとは言い難い』。


 本当に、ちょっと異様ではないかと思う、車内の7割方がずっと下を向いてスマホに目を向けているというのは。画面に目を奪われているから、席を詰めることにも気づかないし、ルーズな格好になっていることにも頓着ない。


 日々のそんな習慣が自身の身体にどんな働きをするか、もう少し考えたほうがいい。五感の中でも「みる」は情報経路の8割を占めるといわれる。狭く偏った「みる」は脳をうまく育てないのではないか。


 指数関数的不安定性。日々の習慣が時の流れを経て、重大な結果をもたらす。スマホ依存は、感度の鈍さとなって現われるのと個人的には思っている。人為的なミスによる事故が増えるのではないか。


 いつも前を通るビルに先日から足場が組まれた。三宮の事故のある以前からこういう場所は避けて通るようにしている。日本人は手先が器用と言われてきたけど、いずれ風前の灯の感。顔を上げて回りをよくみよう、自分をみよう。

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