読んだ一時期、ほんとうに入り込みました「岡潔」に。中井久夫先生にいったん区切りをつけ、「岡潔」にふたたび触れることにしました。
2024年8月9日 この本をめぐるエピソードさすがに『治療文化論』は音声だけではちょっとわかりにくい気がしてパスし、『アリアドネからの糸』に決めたのですが、もう古書でしか手に入らず、まずは図書館で借り、試しに「あとがき」を読むことにしました。
2024年7月9日 あとがきa−私が踏み込んだことがない迷宮へちょうど4ヶ月で音読を終えました。一昨年8月訃報に接し、図書館が借りて途中まで読み、昨年8月に自分で買って残りを読み、今回あらためて最初から見直して、読み直したこの本。人を支える仕事をしている人ならどの人にも学びの多い一冊だと思います。『老子』に始まったこの音読の試みも約2年、このまま続けていく意味を実感する昨今です。 (2024年6月24日) *essais〈書く〉に一節を掲載
2024年2月19日 「意地」と「こだわり」テクストは『モンテーニュ 初代エッセイストの問いかけ』(荒木昭太郎 中公新書2000年12月20日)です。過去のシステム手帳のメモによると、読んだのは2001年4月末から5月初めにかけて。以来、公私ともにある文言をよく引用していますが、世界が混沌とする今、あらためて読み直したいと思います。
0.はじめに 2023/10/12 01 モンテーニュが問う「人間」という主題 2023/10/13 02「自分でためしてみたまえ」 1.『エセー』という本、2.「読書室」のなかで、3.テクストを編む 2023/10/16 30.自身の「判断力のためし」 4.孤独と憂うつ *10/17から〈書く〉に一節を掲載 2023/10/17 41 「憂うつの膝もとには…」 2023/10/19 42 「足をしっかり踏んばって…」 2023/10/20 43 「もしわたしが著述家だったなら…」 5.自分を描くとは 2023/10/23 51 「読者よ、ここにあるものは一冊の誠意の…」 2023/10/24 52 「…内部の仕掛けがなんなのかを…」 2023/10/25 53 「なかへさぐりを入れて、どのようなばねによって…」 2023/10/26 54 「人間の生き方にかかわる哲学全体を…」 2023/10/27 55 「わたしの上に型をとってこの像をこしらえながら…」 2023/10/30 56 「わたしはわたしの対象をしっかり固定できない。…」 2023/10/31 57 「…わたしと判断が合致している古代の人々の…」 2023/11/1 58 「もしわたしがもう一度生を享けることになるの…」 6.探索のスタイル 2023/11/2 61 「…それは天の何らかの配剤によっているよう…」 2023/11/3 62 「りっぱに生まれついた天性を…」 2023/11/6 63 「人の扱う対象のなかには…」 2023/11/7 64 「わたしはよく、ある楽しみをもって、…」 2023/11/8 65 「感動は哲学全体の基礎であり、探究は…」 2023/11/9 66 「あなたがその主張する事柄によって勝ちを…」 2023/11/13 67 「わたしは、どのようなものの全体も…」 2023/11/14 68 「さまざまな偶発事件の風が、…」 2023/11/15 69 「…判断の対立する事態はわたしの気持ちを…」 2023/11/16 610 「わたしは何を知っているのか」 2023/11/17 611 「われわれの理性、われわれの魂は、…」 7.表現のいろいろ 2023/11/20 71 「開けひろげたものの言い方は、相手かたの…」 2023/11/22 72 「わたしの中にある様々な生来の能力に…」 *2023/11/24 読みかけた途中で急用のつき中断 2023/11/27 73 「哲学は徳を目的としているのですが…」 2023/11/28 74 「人間がその論述をけんめいに展開して…」 2023/11/29 75 「なんとおどろくべきことではないか。…」 2023/11/30 76 「誰がかつて通商と交易の便益にたいして…」 2023/12/1 77 「その一生の間のただの一瞬も…」 2023/12/4 78 「わたしの好きな言葉づかいは、単純で…」 2023/12/5 79 「それにまた、わたしの言葉ぐかいには、…」 2023/12/6 710 「それにまた、わたしの言葉ぐかいには、…」 8.相手と仲間と 2023/12/11 81 「わたしの言う友情の場合は、ふたつの魂が…」 2023/12/13 82 「…癒されることのない飢えた気持ちは、魂の…」 2023/12/14 83 「女性に対する状愛は、われわれの選択から…」 2023/12/15 84 「これはすこしばかり用心してかかる必要のある…」 2023/12/18 85 「彼女たちにすこしばかり堅苦しさをはずさせ、…」 2023/12/19 86 「本性からよく生まれついた女性たちは、…」 2023/12/20 87 「単に魂がそのような完全な満足を…」 9.晴れやかな知 2023/12/21 91 「ここにある、これほどの種々さまざまな…」 2023/12/26 92 「わたしはさまよう。それも、うっかりしてという…」 2023/12/27 93 「これらの学者連中は、自分たちの脳の表面に…」 2023/12/28 94 「しかし彼がいっそうすぐれた、いっそう賢い…」 2024/1/4 95 「学識というものはよい薬だ。しかし、それを入れる…」 2024/1/5 96 「われわれはこんな風な言い方を心得ている。…」 2024/1/9 97 「おお、無知と無頓着は、よくできたあたまを…」 2024/1/10 98 「自然は、われわれに歩くための足を…」 10.信仰の名のもとに 2024/1/15 101 「ここ何年かのこと、精神の明るい輝きを…」 2024/1/16 102 「あえて言うが、そういう人びとの中にも、…」 2024/1/17 103 「われわれは慣れとならわしで祈っている。…」 2024/1/18 104 「神の正しさと力強さは分離されるものでは…」 2024/1/19 105 「神の掟ほど、のびやかな、優しい、恵み…」 11.生活と生存の条件群 2024/1/22 111 「ずいん多くの国の人びとが、われわれから…」 2024/1/23 112 「神からすこしずつ生命をさしひかれている…」 2024/1/24 113 「あらゆる不幸は、人がそれを避けるために…」 2024/1/25 114 「この世での無事安全、無感無痛、…」 2024/1/26 115 「われわれが今30年来その中にいるこの…」 12.ひろがる地平線 2024/1/29 121 「世界は永遠の変動の場であり、すべての…」 2024/1/30 122 「現在わたしの国のドルドーニュ川が、その…」 2024/1/31 123 「わたしの聞いたところによれば、この…」 2024/2/1 124 「偉大な人物だったプトレマイオスは、われわれの…」 2024/2/2 125 「天空と星々は、三千年のあいだ…」 2024/2/3 126 「多少の誇張がないわけではないにしても、…」 2024/2/5 127 「ひとりの人間が12時間で、風に乗って東から…」 2024/2/6 128 「外にある、未知の幻影を探し求めないように…」 2024/2/13完 129 「自分でためしてみたまえ」 −「あとがき」より− 「自分でためしてみたまえ」と呼びかけるモンテーニュにならって 多少とも身についた工夫、技能は、彼の思いも及ぼない新規の 問題群に、また彼と共通する不変の主題群に立ち向かうわれわれ 自身の感知のはたらきの熱度をいっそう高めてくれるでしょう。 |
『老子』の流れで『孫子』も読むことにしました。以前から時々項目ぐらいはメモしていましたが、腰をすえて読むのは初めて。ただし『孫子』については、essais〈話す〉のなかで読んだので、本文は後半になりました。
2023年1月10日(火) 岩波ワイドの「金谷治訳注」最初に読んだのは2022年8月で、essais〈話す〉の中でした。『井筒俊彦英文著作翻訳コレクション−老子道徳経』(古勝隆一訳 慶応義塾大学出版会2017年)と『老子訳注−帛書「老子道徳経」』(小池一郎 勉誠出版2013年)の2冊を2023年1月から再読し、6月からは後者の一冊を再読、8月からは4クール目。
10/7 | 絵本原画展 |
9/16 | ドラゴン映画祭 |
6/23 | 京都府立植物園 |
6/18 | 『「2秒の視線」展』 |
4/4 | 京都府立植物園 |
2/15 |
高松塚古墳展 |