2024年3月22日(金)更新

このページは『哲樂散歩』に始まり、2023年1月の『老子』再読からは、その音読を記録するページにしました。

2020年「コロナ禍」のときに、今さらながら「音声」にめざめ、すっかり習慣化した朝のルーティン。

2022年8月にふと、『老子』を読む気になり、次に『孫子』、そして『モンテーニュ』と続けて、今は『中井久夫集3』。日常にちょっとした哲樂の〈間〉です。

最初の『老子』からすると、一年半が過ぎた今、先達の教えにふれる朝の〈おつとめ〉が、じわりと、心身に効いてきたかな?と覚る今日この頃です。

これらの音読は、あなたにも、少し〈われにかえる〉時間になるかもしれません。





考える時間をつくる  − 哲樂の〈間〉 −



 2024年8月9日

数学する人生 岡潔』(森田真生 新潮社 2016年2月)

 読んだ一時期、ほんとうに入り込みました「岡潔」に。中井久夫先生にいったん区切りをつけ、「岡潔」にふたたび触れることにしました。

2024年8月9日 この本をめぐるエピソード
2024年8月12日 年譜と序
2024年8月14日 1 最終講義(懐かしさと喜びの自然学) はじめ
2024年8月15日 1-1 唯物主義と個人主義
2024年8月17日 1-2 時間と空間
2024年8月19日 1-2 時間と空間(続)
2024年8月20日 1-3 物質の知力
2024年8月21日 1-4 自然科学の大きな発見
2024年8月23日 1-5 自然は生きている
2024年8月26日 1-6 肉体を主宰するもの
2024年8月27日 1-7 自分とは何か
2024年8月28日 1-8 個人主義という間違い
2024年8月29日 1-9 不一不二
2024年8月31日 1-10 懐かしさと喜び

2024年9月2日 1-11 情と情緒
2024年9月3日 1-12 人らしい情
2024年9月4日 1-13 知、情、意
2024年9月5日 1-14 無明
2024年9月6日 1-15 自分の位置
2024年9月7日 1-16 芭蕉
2024年9月9日 1-17 不生不滅
2024年9月10日 1-18 新しい宇宙像と人間像
2024年9月11日 2 学んだ日々 1 私の歩んだ道 1 小豆と数理釈義
2024年9月12日 2-1-2 真夏の夜の夢のころ
2024年9月13日 2-1-3 物理か数学か
2024年9月18日 2-1-4 数学をやる理由
2024年9月19日 2-2 ラテン文化とともに 2 パリ大学1
2024年9月20日 2-2-2 パリ大学2
2024年9月24日 2-2-2 パリ大学3
2024年9月26日 2-2-3 マルセーユ、ニース
2024年9月27日 2-2-4 ソルボンヌの二、三年目
2024年9月30日 2-2-5 ラテン文化の底深さ(1)

2024年10月1日 2-2-6 特別講義
2024年10月2日 2-2-7 サンジャルマン・アンレーの冬
2024年10月4日 2-2-8 カルナックへの避暑
2024年10月7日 2-2-9&10 ラテン文化の底深さ(2)&巨石にもたれて
2024年10月8日 2-2-11 レゼイジーに移る
2024年10月9日 2-2-12 なぜ留学を延期してもらったか
2024年10月10日 2-2-13 私は日本人というスミレ
2024年10月11日 2-2-14 「はかなき夢を」
2024年10月15日 2-2-15 日本民族という私の宿命の星
2024年10月16日 2-2-16&17 木の葉の香、…
2024年10月18日 2-2-18 情緒
2024年10月21日 2-2-18 情緒2
2024年10月22日 2-2-19 芭蕉と道元
2024年10月24日 2-2-20と2-3は一点のみ
2024年10月28日 3-1 情緒とはなにか 絵画
2024年10月29日 3-1 光明、無明
2024年10月30日 3-1 法、真我
2024年10月31日 3-1 不思量底、非思量

2024年11月1日 3-1 関心を集め続ける
2024年11月5日 3-1 一即一切 一切即一
2024年11月7日 3-1 井の中の蛙
2024年11月8日 3-1 信解、情解、知解
2024年11月11日 3-1 洋画家 佐竹徳
2024年11月12日 3-1 俗気が抜ける
2024年11月14日 3-1 六根清浄
2024年11月15日 3-1 「見える」
2024年11月18日 3-1 非物質観
2024年11月19日 3-1 時空のわくから解放する力
2024年11月21日 3-1 目茶目茶になる
2024年11月25日 3-1 自覚する・できる
2024年11月26日 3-1 無差別智
2024年11月29日 3-1 法性無漏

2024年12月2日 3-1 志気の違い
2024年12月9日 3-1 底までわかる
2024年12月10日 3-1 揚棄・アウフヘーベン
2024年12月11日 3-1 情緒の中核、情緒そのもの
2024年12月16日 3-1 日本化する力
2024年12月19日 3-1 追憶の情


 2024年7月9日−8月9日

アリアドネからの糸』(中井久夫 みすず書房 1997年)

 さすがに『治療文化論』は音声だけではちょっとわかりにくい気がしてパスし、『アリアドネからの糸』に決めたのですが、もう古書でしか手に入らず、まずは図書館で借り、試しに「あとがき」を読むことにしました。

2024年7月9日 あとがきa−私が踏み込んだことがない迷宮へ
2024年7月10日 あとがきb−私がどのようにして今の私になったか
2024年7月11日 あとがきc−冷戦後の世界と日本とは、…
2024年7月12日 あとがきd−色彩(透過光)による脳波の変化
2024年7月16日 あとがきe−もっとも自由な謎とき
2024年7月17日 U 戦時下一小学生の読書記録1
2024年7月18日 U 戦時下一小学生の読書記録2
2024年7月22日 U 戦時下一小学生の読書記録3
2024年7月23日 U 戦時下一小学生の読書記録4
2024年7月24日 U 戦時下一小学生の読書記録5
2024年7月25日 U 戦時下一小学生の読書記録6
2024年7月26日 U 戦時下一小学生の読書記録7 (*)
2024年7月30日 U 私の選ぶ二十世紀の本
2024年7月31日 X 詩を訳すまで1 私にとっての「現代」

2024年8月1日 X 詩を訳すまで2 いくつかの世代が同一の「世界」
2024年8月2日 X 詩を訳すまで3 二歳半から三歳以降の記憶
2024年8月3日 X 詩を訳すまで4 「古型の記憶」
2024年8月5日 X 詩を訳すまで5 「エピファニー」
2024年8月6日 X 詩を訳すまで6 成人文法性の成立とその以前
2024年8月7日 X 詩を訳すまで7 むすび
2024年8月8日 あとがき−むすび−


 *文章が難しいので3回で終了

治療文化論』(中井久夫 岩波現代文庫 2001年)

2024年6月25日 目次
2024年6月27日 「文化精神医学」
2024年6月28日 (“つまみ食い”は適さないので)


 2024年2月19日(月)−6月19日(水)

中井久夫集3 世界における索引と徴候

 ちょうど4ヶ月で音読を終えました。一昨年8月訃報に接し、図書館が借りて途中まで読み、昨年8月に自分で買って残りを読み、今回あらためて最初から見直して、読み直したこの本。人を支える仕事をしている人ならどの人にも学びの多い一冊だと思います。『老子』に始まったこの音読の試みも約2年、このまま続けていく意味を実感する昨今です。 (2024年6月24日) *essais〈書く〉に一節を掲載

2024年2月19日 「意地」と「こだわり」
2024年2月20日 「意地」のあと
2024年2月21日 医療から遠ざかっていられる最大の好条件
2024年2月23日 「処遇困難者」をつくらないための教訓
2024年2月26日 「心に働くくすりは信頼関係があってこそ効く」
2024年2月27日 高度の常識性、あるいは高度の平凡性
2024年2月28日 相手への関心、気づかいを示す質問
2024年2月29日 精神科医になるに当たって、自分に課した条件

2024年3月4日 「回復過程」は一般に把握しがたく、追跡しがたい
2024年3月5日 7つ8つそれ以上の事実、「ほんとうらしさ」の感覚
2024年3月7日 過去は現在の変化に応じて変化する
2024年3月8日 非特異的感覚を自覚する能力の重要性
2024年3月11日 時期の成熟を待たないで行動する時
2024年3月12日 ある程度以上の力量の人が把握する基底的リズム
2024年3月13日 「変化相」と「恒常相」の時季と太古のリズム
2024年3月14日 握手にこめる感情。言語的でなく音声的精神療法
2024年3月15日 急速な改善と急速な悪化、一回の成功方法の無効性
2024年3月18日 身体的疲労が鈍らせる判断
2024年3月19日 気象学と精神医学の類似点
2024年3月20日 「変化力」優位時期に惑わされない
2024年3月21日 新しいことを始めてから、後にくるものの予告
2024年3月22日 日本が近代化に生きのびられた理由
2024年3月25日 「あてにする」とは
2024年3月26日 人間にとって扱いにくい、「中間の人たち」
2024年3月27日 人間の処理能力
2024年3月28日 日本人がすごい力を発揮する人数
2024年3月29日 人間的距離は触覚

2024年4月1日 足の裏のセンサー
2024年4月2日 「熱交換器」が起る2つの連想
2024年4月4日 アゴの筋肉と足の裏、皮膚、そして脳
2024年4月5日 ツボ、バランス、身体イメージ
2024年4月8日 不安のにおい、警戒フォエロモン
2024年4月10日 動態的身体イメージ、動態保存
2024年4月11日 道を求める人、救いを模索する人
2024年4月12日 世界における索引と徴候(始まり)
2024年4月15日 存在の地平線に明滅しているもの
2024年4月16日 世界は、索引である
2024年4月17日 予感は微分的、余震は積分的
2024年4月18日 「風合い」、「渋み」、まとめて「雰囲気」
2024年4月19日 嗅覚と観念の相似性
2024年4月22日 匂いも観念も、決して方法論に還元しえない
2024年4月23日 突然浮かんだ「世界は索引ではないか?」
2024年4月24日 「世界における索引と徴候」について
2024年4月25日 「私」と「世界」は不可分
2024年4月26日 「徴候的知」と「臨床的知」と「セレンディピティ」

2024年5月1日 「索引」、現前世界の何らかの手がかり
2024年5月7日 予感と徴候に生きる時
2024年5月8日 余韻と索引に生きる時
2024年5月9日 中医学、中国における教養人
2024年5月10日 精神医学は対人関係の学
2024年5月13日 「わかる」ということばほど「わかって」いない
2024年5月14日 手近なものは言語で表現にしくい
2024年5月15日 どんな病気でも疲れやすさがあるのは…
2024年5月16日 進退の感じがつかめてくるのが回復の第一歩
2024年5月17日 元気、ゆとりは、すこし“溜めて”から使う
2024年5月20日 感覚の質の差は科科学的検討にかかりにくい
2024年5月21日 待つ文化、待たせる文化
2024年5月22日 待つ能力、逆境への耐性、機会を捉える能力
2024年5月23日 「花と時刻表」、「私と現代ギリシャ文学」
2024年5月24日 「家族の深淵−往診で垣間見たもの」
2024年5月25日 人間の底のほうにある時代を超えた何か
2024年5月27日 「惻隠の情」を超えた家族の連帯性
2024年5月28日 「代替の効かない当事者である」
2024年5月29日 大きなコンテクストにおける最小限のコントロール
2024年5月30日 強制性なしに相手に伝達しえたこと
2024年5月31日 変化の機が熟しつつあることのきざし

2024年6月1日 数年をへて意味をあらわすこと
2024年6月3日 成算、「予想外への対処能力」
2024年6月4日 「正気を代表する彼」をいあわせる
2024年6月5日 決して万能の局面支配者でないという自覚
2024年6月6日 一見の無駄、多くの隠し味に支えられて成り立つ治療
2024年6月7日 根拠なき、根拠ある、楽観主義的仮定
2024年6月10日 往診して初めて解けた初歩的な謎
2024年6月11日 絶対に近い静寂が突然やぶられる突変性
2024年6月12日 まったき受動性
2024年6月13日 未知数の多い状況においてのとっさの行為
2024年6月15日 好転の一幕を台無しにしたくないとっさの行為
2024年6月17日 静寂を二時間つくった、座禅、合掌
2024年6月18日 もはや語るには、私の内心の抵抗が大きすぎる
2024年6月19日 『中井久夫集3』 「解説」より

 (音読了) 2月19日に始めて、ちょうど4か月で読み終えました。コロナ禍の2020年の春から音声でのアプローチを続けていますが、一昨年8月の『老子』以降は、〈朝のおつとめ〉と呼んでいいほど、じわっと自分の中に知のかすかな水滴がしみこんできているように最近感じます。これは続けていきたいと思います。(2024年6月19日)


 2023年10月12日2024年2月13日

モンテーニュ 初代エッセイストの問いかけ

テクストは『モンテーニュ 初代エッセイストの問いかけ』(荒木昭太郎 中公新書2000年12月20日)です。過去のシステム手帳のメモによると、読んだのは2001年4月末から5月初めにかけて。以来、公私ともにある文言をよく引用していますが、世界が混沌とする今、あらためて読み直したいと思います。

0.はじめに

2023/10/12 01 モンテーニュが問う「人間」という主題
2023/10/13 02「自分でためしてみたまえ」

1.『エセー』という本、2.「読書室」のなかで、3.テクストを編む

2023/10/16 30.自身の「判断力のためし」

4.孤独と憂うつ  10/17から〈書く〉に一節を掲載

2023/10/17 41 「憂うつの膝もとには…」
2023/10/19 42 「足をしっかり踏んばって…」
2023/10/20 43 「もしわたしが著述家だったなら…」

5.自分を描くとは

2023/10/23 51 「読者よ、ここにあるものは一冊の誠意の…」
2023/10/24 52 「…内部の仕掛けがなんなのかを…」
2023/10/25 53 「なかへさぐりを入れて、どのようなばねによって…」
2023/10/26 54 「人間の生き方にかかわる哲学全体を…」
2023/10/27 55 「わたしの上に型をとってこの像をこしらえながら…」
2023/10/30 56 「わたしはわたしの対象をしっかり固定できない。…」
2023/10/31 57 「…わたしと判断が合致している古代の人々の…」
2023/11/1 58 「もしわたしがもう一度生を享けることになるの…」

6.探索のスタイル

2023/11/2 61 「…それは天の何らかの配剤によっているよう…」
2023/11/3 62 「りっぱに生まれついた天性を…」
2023/11/6 63 「人の扱う対象のなかには…」
2023/11/7 64 「わたしはよく、ある楽しみをもって、…」
2023/11/8 65 「感動は哲学全体の基礎であり、探究は…」
2023/11/9 66 「あなたがその主張する事柄によって勝ちを…」
2023/11/13 67 「わたしは、どのようなものの全体も…」
2023/11/14 68 「さまざまな偶発事件の風が、…」
2023/11/15 69 「…判断の対立する事態はわたしの気持ちを…」
2023/11/16 610 「わたしは何を知っているのか」
2023/11/17 611 「われわれの理性、われわれの魂は、…」

7.表現のいろいろ

2023/11/20 71 「開けひろげたものの言い方は、相手かたの…」
2023/11/22 72 「わたしの中にある様々な生来の能力に…」
 *2023/11/24 読みかけた途中で急用のつき中断
2023/11/27 73 「哲学は徳を目的としているのですが…」
2023/11/28 74 「人間がその論述をけんめいに展開して…」
2023/11/29 75 「なんとおどろくべきことではないか。…」
2023/11/30 76 「誰がかつて通商と交易の便益にたいして…」
2023/12/1 77 「その一生の間のただの一瞬も…」
2023/12/4 78 「わたしの好きな言葉づかいは、単純で…」
2023/12/5 79 「それにまた、わたしの言葉ぐかいには、…」
2023/12/6 710 「それにまた、わたしの言葉ぐかいには、…」

8.相手と仲間と

2023/12/11 81 「わたしの言う友情の場合は、ふたつの魂が…」
2023/12/13 82 「…癒されることのない飢えた気持ちは、魂の…」
2023/12/14 83 「女性に対する状愛は、われわれの選択から…」
2023/12/15 84 「これはすこしばかり用心してかかる必要のある…」
2023/12/18 85 「彼女たちにすこしばかり堅苦しさをはずさせ、…」
2023/12/19 86 「本性からよく生まれついた女性たちは、…」
2023/12/20 87 「単に魂がそのような完全な満足を…」

9.晴れやかな知

2023/12/21 91 「ここにある、これほどの種々さまざまな…」
2023/12/26 92 「わたしはさまよう。それも、うっかりしてという…」
2023/12/27 93 「これらの学者連中は、自分たちの脳の表面に…」
2023/12/28 94 「しかし彼がいっそうすぐれた、いっそう賢い…」
2024/1/4 95 「学識というものはよい薬だ。しかし、それを入れる…」
2024/1/5 96 「われわれはこんな風な言い方を心得ている。…」
2024/1/9 97 「おお、無知と無頓着は、よくできたあたまを…」
2024/1/10 98 「自然は、われわれに歩くための足を…」

10.信仰の名のもとに

2024/1/15 101 「ここ何年かのこと、精神の明るい輝きを…」
2024/1/16 102 「あえて言うが、そういう人びとの中にも、…」
2024/1/17 103 「われわれは慣れとならわしで祈っている。…」
2024/1/18 104 「神の正しさと力強さは分離されるものでは…」
2024/1/19 105 「神の掟ほど、のびやかな、優しい、恵み…」

11.生活と生存の条件群

2024/1/22 111 「ずいん多くの国の人びとが、われわれから…」
2024/1/23 112 「神からすこしずつ生命をさしひかれている…」
2024/1/24 113 「あらゆる不幸は、人がそれを避けるために…」
2024/1/25 114 「この世での無事安全、無感無痛、…」
2024/1/26 115 「われわれが今30年来その中にいるこの…」

12.ひろがる地平線

2024/1/29 121 「世界は永遠の変動の場であり、すべての…」
2024/1/30 122 「現在わたしの国のドルドーニュ川が、その…」
2024/1/31 123 「わたしの聞いたところによれば、この…」
2024/2/1 124 「偉大な人物だったプトレマイオスは、われわれの…」
2024/2/2 125 「天空と星々は、三千年のあいだ…」
2024/2/3 126 「多少の誇張がないわけではないにしても、…」
2024/2/5 127 「ひとりの人間が12時間で、風に乗って東から…」
2024/2/6 128 「外にある、未知の幻影を探し求めないように…」
2024/2/13 129 「自分でためしてみたまえ」

−「あとがき」より−
 「自分でためしてみたまえ」と呼びかけるモンテーニュにならって
多少とも身についた工夫、技能は、彼の思いも及ぼない新規の
問題群に、また彼と共通する不変の主題群に立ち向かうわれわれ
自身の感知のはたらきの熱度をいっそう高めてくれるでしょう。

 2023年1月10日4月18日

『金谷治訳注 孫子』(岩波ワイド)

『老子』の流れで『孫子』も読むことにしました。以前から時々項目ぐらいはメモしていましたが、腰をすえて読むのは初めて。ただし『孫子』については、essais〈話す〉のなかで読んだので、本文は後半になりました。

2023年1月10日(火) 岩波ワイドの「金谷治訳注」
2023年1月11日(水) 計1「熟慮せねばならぬ」
2023年1月13日(金) 計2「臨機応変の処置をとる」
2023年1月16日(月) 計3「先には伝えられない」
2023年1月17日(火) 計4「事前の高度な〈算〉」
2023年1月18日(水) 作1「害を知って利を知る」
2023年1月19日(木) 作2「食糧は運ばず」
2023年1月23日(月) 作3&4「安危を決する主宰者」
2023年1月24日(火) 謀1「傷つけずに勝つが上策」
2023年1月25日(水) 謀2「必ず全きを以て天下に争う」
2023年1月26日(木) 謀3「小勢なのに強気ばかりでは」
2023年1月27日(金) 謀4「患うる所以の三つ」
2023年1月30日(月) 謀5「勝を知るに五あり」
2023年1月31日(火) 形1「守とは、攻とは」

2023年2月1日(水) 形3「衆人にはわからない微妙な…」
2023年2月3日(金) 形3,4,5「突然のはげしさへと導く」
2023年2月6日(月) 勢1「分数、形名、奇正、虚実」
2023年2月8日(水) 勢2「正法×奇法=輪?」
2023年2月9日(木) 勢3「勢は険、節は短」
2023年2月10日(金) 勢4「治乱は、勇怯は、強弱は…」
2023年2月13日(月) 勢5,6「勢に求めて人に責めず」
2023年2月14日(火) 虚実1「人を致して人に致されず」
2023年2月15日(水) 虚実2「微妙、微妙、神秘、神秘」
2023年2月16日(木) 虚実3「其の之く所に乖けばなり」
2023年2月20日(月) 虚実4「勝は擅ままにすべきなり
2023年2月21日(火) 虚実5&6「形をとる極致は無形」
2023年2月22日(水) 虚実7「兵の形は水に象る」
2023年2月24日(金) 争1「軍争より難きは莫し」
2023年2月25日(土) 古代の哲人にもらう後押し

2023年3月1日(水) 変1「九とおりの処置」
2023年3月2日(木) 変2,3「九変知っての五利」
2023年3月3日(金) 変4,5,6,7「利害両面、五過」*
2023年3月6日(月) 行1「山、川、沼沢、平地にて」
2023年3月7日(火) 行2「高地、陽地、地の助け」
2023年3月8日(水) 行3.4.5「待つ、去る、捜す」
2023年3月9日(木) 行6「状況判断」
2023年3月10日(金) 行7「事象の観察」
2023年3月13日(月) 行8「必ず慎重に観察せよ」
2023年3月14日(火) 行9「よく考えることもしないで」
2023年3月15日(水) 「大江健三郎」、個人的挿話*
2023年3月16日(木) 地1「6つの地の道」
2023年3月17日(金) 地2「6つの敗の道」
2023年3月20日(月) 地3「故に進んで名を求めず」
2023年3月22日(水) 地4「かわいがるばかりでは」
2023年3月23日(木) 地5「彼れを知りて己れを知れば」
2023年3月24日(金) この気分は何かと想い観る*
2023年3月27日(月) 九1「九とおりの地形と対処」
2023年3月28日(火) 九2,3「利に合わざれば…」
2023年3月29日(水) 九4「凡そ客たるの道、…」
2023年3月30日(木) 九5「たとえば率然のごとし」
2023年3月31日(金) 九6「静かにして以て幽く…」

2023年4月3日(月) 九7「凡そ客たるの道は」
2023年4月4日(火) 九8「夫れ衆は害に陥れて…」
2023年4月5日(水) 旧交温め合う
2023年4月6日(木) 九9「政の拳なわるるの日は」
2023年4月7日(金) 火1「凡そ火攻に五あり」
2023年4月10日(月) 火2,3「火を以て佐くる者は」
2023年4月11日(火) 火4「命けて費留と曰うは」*
2023年4月12日(水) 用1「必ず人に取りて」
2023年4月13日(木) 用2「間を用うるに五あり」
2023年4月17日(月) 用3,4「間より親しきは莫く」
2023年4月18日(火) 用5,6「三軍の恃みて動く所」
−(新訂)『孫子』(金谷治訳注)4/18読了

(再読)2023年1月17日−2023年10月3日

『帛書「老子道徳経」』&『井筒俊彦英文著作翻訳コレクション−老子道徳経』

」−

 最初に読んだのは2022年8月で、essais〈話す〉の中でした。『井筒俊彦英文著作翻訳コレクション−老子道徳経』(古勝隆一訳 慶応義塾大学出版会2017年)と『老子訳注−帛書「老子道徳経」』(小池一郎 勉誠出版2013年)の2冊を2023年1月から再読し、6月からは後者の一冊を再読、8月からは4クール目。

1.「道の道う可きは…」 2冊再読 2023/6/12 2023/8/21
2「天下は皆美を美…」 2023/06/13* 2023/8/22
3「賢を上ばざれば」 2023/6/14
4「道は沖なり」 2023/6/15  2023/8/23
5「天地は仁ならず」 2023/6/17
6「谷神は死せず」
7「天は長く地は久し」  2023/8/25 
8「上善は水の如し」* 2023/8/28
9「殖やしてこれを…」 2023/6/21
10「営魄を載せて…」  2023/8/29*
11「三十輻、一轂を…」
12「五色は人の目をして…」*  2023/8/31 
13「寵辱に驚くが若し」 2023/6/22
14「これを視ても見えず」* 2023/6/24  2023/9/1*
15「古の善く道を為す者は」* 2023/6/26 2023/9/4
16「虚を致すこと極まるなり」 2023/6/27 2023/9/5
17「大上は下これ有るを…」 2023/6/28
18「故に大道廃れて」 2023/6/29*
19「聖を絶ち智を棄つれば」 2023/6/30*
(訂正)「こう」は「功」でなく「巧」
20「学を絶てば憂い無し」 2023/7/3
21「孔徳の容は」 2023/7/4 2023/9/6
24「企つ者は立たず」 2023/7/5
22「曲なれば則ち全うす」 2023/7/6 2023/9/7
23「希言は自から然り」3/7* 2023/7/10
25「物の混成する有り」3/8 2023/7/11 2023/9/9
26「重きは軽きに根為り」3/9
27「善く行く者は…」3/10
28「其の雄を知り」3/13
29「将に天下を取らんと…」3/14 2023/9/12
30「道を以て人主を佐け」3/16 2023/7/12*
31「夫れ兵は」3/17 2023/7/13
32「道は恒に名無し…」3/20 2023/7/17 2023/9/13
33「人を知る者は…」3/22
34「道は汎兮たり」3/23 2023/9/15
35「大象を執りて3/24 2023/7/18
36「将にこれを歙めんと…」3/27
37「道は恒に名無し」3/28 2023/7/19 2023/9/16

」−2023年3月30日より
38「上徳は徳せず」3/30 2023/7/20
39「昔より一を得たる者」3/31
41「上士は道を聞いて」4/3 2023/7/24 2023/9/19
40「反するは」4/4 2023/7/25
42「道は一を生じ」4/6
43「天下の至柔は」4/7 2023/9/20*
44「名と身を孰れか…4/10 2023/7/26
45「大成は缺ける…4/11 2023/7/27 2023/9/21
46「天下に道有れば」4/12 2023/7/28
47「戸を出でずして」4/13
48「学を為す者は日々に…」4/17 2023/7/31*
49「聖人は恒に無心にして」4/18
50「生に出で死に入る」4/19
51「道はこれを生み」4/20 2023/8/1 2023/9/22
52「天下に始め有り」4/21 2023/8/2
53「我をして介として…」4/24
54「善く建つる者は抜けず」4/25
55「徳を含むこと厚き者は」4/26
56「知る者は言わず」4/27 2023/8/3* 2023/9/25*
57「正を以て邦に之き」4/28
58「其の政紊紊たれば」4/29
59「人を治め天に事うるは」5/1
60「大邦を治むるは」5/2
61「大邦は、下流なり」5/3
62「道は、萬物の注ぐ…」5/5
63「為す無きを為し」5/8 2023/8/4 2023/9/26
64「其の安きは」5/9 2023/8/7 2023/9/27
65「古の道を為す者は」5/10
66「江海の能く百谷の…」5/12 2023/8/8*
80「小邦にして民寡し」5/15
81「信言は美ならず」5/16 2023/8/9
67「天下皆我を…」5/17 2023/8/10*
68「善く士為る者は…」5/18
69「兵を用いるに言有り」5/20
70「吾が言は甚だ…」5/22 2023/8/14
71「知らざるを知るは」5/23 * 2023/8/16*
72「民の威を畏れざれば」5/24
73「敢えてするに勇なれば」5/25
74「若し民恒に且つ」5/27
75「人の飢うるや」5/29
76「人の生くるや柔弱にして」5/30 2023/8/17 2023/10/2
77「天の道は、猶お…」5/31
78「天下に水よりも…」6/1 * 2023/8/18 2023/10/3*
79「大怨を和するも」(完) 6/5 2023/8/19*


2022年】*「essais〈書く〉の中に掲載

10/7 絵本原画展
9/16 ドラゴン映画祭
6/23 京都府立植物園
6/18 『「2秒の視線」展』
4/4 京都府立植物園
2/15
高松塚古墳展
*2021年以前は削除