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仕事の履歴 



 仕事の履歴も30年を超えました。続いているのが不思議なほどです。すこしそのワケを考えてみます。パーソナル・アシスタントの仕事は基本的には「黒子」。果たす役割は見えにくいのが特徴。そこで他者からの声をかります、記録していたわけではありませんが、記憶にのこる印象的で象徴的な場面です。(2024年10月18日

− 続いているワケの極めつけ −

「もう同志だから」   今も続くクライアントに、たしか2001年頃、打合せを終えた雑談の中で。パーソナル・アシスタント冥利につきました。

いやー、勉強になりました」   たしか2006年、ある個別相談を終え外へ出た時に同席していた大阪府の担当者の方から。せっかくの声なのに当時はまだ自分で注目できずじまいでした。

「すごいです、他の部署でも人を捜していたので推薦しました」   2013年、あるビジネスコンペの通過者対象の個別相談に同席していた担当者の方。この間に他で声を多々いただき、この時は謙遜する言葉も言えた記憶が…。

− そのペースに大きな2つ… −

第一にたぶん、「コミュニケーション」のとり方   基本的に、誰とでも普通にしゃべる。自分の想っていることは伝えるというのが礼儀だと考えている。関係性があれば、なおさらで、例えば実際、独自性のある考えを話した友人に追って電話して、考えに感心した旨を伝えたりする。

第二にたぶん、相手の何に注目するかの視点   上記の実例が物語るように、個別に話を聴く際に一番注目していれうのがその人ならではの要素。相手の真に考えていること、本質はどこにあるかを知ろうとする。そのための質問や、返答に対する意見や助言が、おのずと独自なものになるのかと…。

−『私がどのようにして今の私になったか』−

「アリアドネからの糸」(中井久夫)の著者同様、こう自分に問うて久しい。さまざまな要素が複雑にからまっているから、一つ挙げるのはむずかしい。ただ究極は、自分の持って生まれた質が「パーソナル・アシスタント」に向かわせたのは間違いありません。『好きこそものの上手なれ』です。

そこに、読書。とくに若い頃の読書の根の深い。導いてくれた当時の身近な大人たちに感謝するばかりです。長い知の道すじの出発点を定めてもらったような気がします。それから歳月が流れ、2022年8月からの「老子」、「孫子」、「中井久夫」に行きついた。人との出会いは偶然のようで必然であるとよく言います。読書の同じでしょう。

そしてその人との出会い、というより、人に〈見つけてもらった〉こと。けっして多くはないけど、仕事相手として認めてもらう人々に出会い、多くを経験し、学びをかさねられたこと。おかげで、『究めれば そこが 天職』、LYK流パーソナル・アシスタントを究める機会を得て、今に至っている。これからも、無理はせず、でも努力はかさねて続けます。

年度
当年のテーマ、特徴的だったこと
2024  2024年度のテーマは、『ふみこんで考える』。そのために、「微かな変化、様子を〈読む〉」。記号化されたもののその意味や内容を理解する、外面をみてその隠された意味や将来などを推察する、先の手を考える。

 下の「2023年度のおわりに」に書いたように、少しまた〈開眼〉したものがありました。天から地を俯瞰してみるような視点と、地面をはう蟻をみつめる視線をもって、本質を見きわめて、その人ならではの才知、才覚が発揮できるよう、アシストする。そう努める一年にしていきます。

2024年度を前に、2024年3月18日 リー・ヤマネ・清実
2023  essais〈書く〉3月15日に書いたとおり、当年も終わりにきて、新しい問題意識がめばえました。下欄の昨年度の最後に、「自分の内にあるものを引き出す、磨きをかける」ものを授かったのではないかと書いていますが、その後も偉人、哲人の叡知にふれ続けて、実際じわじわと効いてきたのかもしれません。

 学びは正直だ。そう言葉がついて出ました。そういえば、16日の日経土曜朝刊の「言葉のちから」に、次のような言葉が…。つくづく実感します。

 『私たちの人生を根底からささえる叡知へとつながる知識は、省略の道には転がっていない』(若松英輔)
 2023年度のおわりに、2024年3月18日
2022  2022年のテーマは、「何でもやってみる」でした。終ってみれば、とりあえず「ふかん塾」開催は実行し、そのパーソナル塾も依頼がありましたが、それ以上に「老子」を読んだこと、そして「中井久夫」の再発見が一番大きいかもしれません。

 「老子」と「中井久夫」。2022年8月8日に88才で逝った中井先生。その8月8日の朝の〈話す〉で話題をして、読むことも思い立った「老子」。訃報を新聞をみたのは9日か10日でした。

 『私の日本語雑記』以来、まったく著書には接してこなかった。でも何かまた読んでみようと図書館で借りた本の中に、「老子」を語るくだりがあった。そして何より、“ひょっとすると、一番通じるものがある人かもしれない…”と感じる著述にふれたのです。

 平日のほぼ毎朝「老子」の超然とした空気感につつまれ、「中井久夫」にもらった容認、後押し。

 何かすぐ目にみえるカタチで変化がでるわけではないけど、これから確実に、静かに、少しずつ自分自身の内にあるものを引き出す、あるいは磨きをかける、そういうものを授けてもらった。そう思える2022年でした。(2023/3/31更新)
 2021年のテーマは「〈頭を空にする〉はじまり年」でした。主に音声版でアプローチしてきましたが、2022年も方法や形式を工夫して続けていきます。

 今年の特徴といえば、「こころ」です。仕事で出会った方の壮絶な人生前史に、「よくぞ這い上がってきた、世に出てきた!」と驚嘆し祝福しました。

 このことで持った問題意識、「支える側に〈こころ〉についての体系的な学びが不可欠」、です。リーズレター2021年夏至に書きましたし、「読書をする」ページにもアップしましたが、『心のしくみとはたらき図鑑』を買って勉強しました。かつてよく読んだ認知科学、脳科学の知を合わせて、今後に生かせそうです。

 「コロナ」は、2年目の2021年後半ともなると「宣言」や「措置」の期間がいつからいつまでだったかはっきりしないほどになりました。3年目の2022年はいったん終息するかもしれませんが、2月終わりに起きた「ウクライナ侵攻」がふたたび不確実性を高め、不安的な社会環境をつくっています。

 アンバランスな世界・社会。その中をいきるわたしたち。よりよく自社・自分をマナジメントして、バランスよく生きて、いききりたいものです。 (2022/3/30更新)
 2020年のテーマは「LEE’S pre4.0」でした。そこへ「新型コロナウィルス」の世界的感染拡大。歴史的世界的事態の真っ只中に自分がいることになろうとは…と、昨年の今頃思っておりました。2020年で自業の節目をまた一つ迎えると考えていたのでしたが、まさか世界もまた大きな節目の年になろうとは。

 社会全体が「新しい常態」の模索と試行に動き、個々人もあらためて自身の仕事と人生を見直さざるを得ないj局面、今さらながら『ビジネス×ライフ略系表』の出番を感じて、2020年立冬リーズレターで一時公開したのでした。

 この表を使ったセミナーも開催できて、受講者の中には、「わたし、見えました!」という方も。未来への道のりにメリハリのついた方そうで、一役果たせた気持ちです。(2021/3/30) *2020年度仕事歴一式PDF
2019  2019度の始りは新元号の発表があり、5月から令和元年となりました。せっかくなので臨時のリーズレターを4月5日清明にアップし、新しい時代の始まりにLEE'Sのこれまでとこれからと展望しました。さて、今年度のテーマは「効き合う」。年末から年始にかけて、旧知の人との間で貴重な対話を重ねる機会に恵まれ、こう決めました。公私ともにいつにもまして他者へのよりよい働きかけを心がけ、2007年にスタートした「プロ講師になろう塾」の同窓会的お茶会サロンを実行したのもその一環です。(2020/3/23) 2019年度仕事歴一式PDF
2018 当年のテーマは「essai 試し」でした。「モンテーニュ」が『エセー』で「自分で試してみたまえ」と勧めるにならい、未来への新しい創造を試みる年としたのでした。そのためにも過去を見直すことになるのですが、その一つに『哲樂の中庭』。2001年製作したこの冊子が30冊ほど残っていたので、まずは幾人かにもらってもらい、国立国会図書館クレオ大阪中央館図書コーナーに納本が叶い、あとは3冊ほど手元に残して、自業史の黎明期をものがたる資料としたのでした。(2019/3/20)
2018年度仕事歴一式PDF
2017
 2017年は 「時代の転換点、精神の糧を豊かに!」をテーマに、<自習>をしましょう、本を読みましょう、書きましょうと機会あることに発信。『フェイクニュース』や他者の「成功」に翻弄されず、自分を生きるため、精神の働きに磨きをかけていかなくてはなりませんから。ただ、この話にピンときたのは、日頃から<自習>し、<読書>し、<書く>人でありました。(2018/3/29)
こ2017年度仕事歴一式PDF
2016 2016年のテーマは「親しみのない仕事を拒まず、阿ず、超然と計らう」でした。すぎてみれば、「親しみのない」仕事といえば、診断士の更新研修にあたりました。同業である受講者の方から、「来年も先生の研修を受けたいです」と言っていただいて、まずはお役を果たせた感。2017年度も4度ほど担当する予定です。(2017/3/10)
2016年度仕事歴一式PDF
2015
年初に決めた当年のテーマは「“助ける”を見逃さず」。実際、例年にもましてボランティアな頼まれ事が舞い込流れに、今年はそういう年なのだと了解して、それなりの時間を費やしたのでした。(2016/3/22)
2015年度仕事歴一式PDF
2014 自分ならではの仕事と人生という意味で2前から使い始めた『自業(じぎょう』。この言葉を冠にセミナーを提案・実施、パーソナル・アシスタントとしてずっと言い続けていることの一つをまたカタチにした年と思っています。(2015/3/11)
2014年度仕事歴一式PDF
2013  2013年4月1日付でホームページをリニューアルしたこと、2010年以来学習と研究をかさねた結果を「経営略系コンサルティング」としてアウトプットしたこと、そして何より、パーソナル・アシスタントの大よそ完成型を見定められた1年でした。来年3月には事務所開設20周年。(2014/4/1)
2004年から2013年3月まで各年仕事歴一式をまとめたPDF
2012  私事で大きな仕事があり、時間と労力を費やすことになりましたが、やり遂げた感を味わったのでした。
2011 前年に習得した知識・技能と、これまでの蓄積をつなげ、「P.A.2nd」の下地づくりに力をいれました。
2010  パーソナル・アシスタントの次のステージに必要な知識・技能をインプットする年と定めました。
2009 ここ5年ほどセミナーの機会とたくさん得てきて、当年もふくめ、この5年をとりまとめました。
2008  熾烈な競争社会、強いものに圧倒されない「自負ある経営」をセミナーのコンセプトに上げた年でした。
2007  キャリアもライフも自分でマネジメントする時代。独自な魅力をどう備えていくかといった問題意識を強めました。
2006  経営に、自分に、“狎れ”を排すること。経営者のみならず、自分を律する大事さを再認識しました。
2005  1995年を節目に次代に入った世の中、10年を経て、次代の本章に入っていたのだと感じました。
2004  有限会社C3の田中義郎さんと出会い、これまでとは異なるフィールドでセミナーをするきっかけとなりました。
 2004年以前については旧サイトに掲載しておりますが、この新サイトでは省略いたしました。


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