LEE'S リーズ
- 「先を読む」のために -
「先を読む」。そのココロは、「夢や目標のために、現在の状況や傾向から、将来起こりうる可能性や問題を推測し、それに対して準備すること」。
年初から大きなこと、ニュースが続いています。身近な世界では人生の大きな転機、節目に立っている人もいます。
巨視的で微視的でもあり、大局をとらえながらも微細な変化に気づき、あなたの経営の「先を読む」をアシストする。気持ちを新たに、新年度をはじめます。
2024年4月1日 リー・ヤマネ・清実
◆日常を観察する essais〈話す&書く〉
・2024年4月25日(木) 日常の中にある〈索引〉
・2024年4月24日(水) 試験をうける人は
・2024年4月23日(火) 子ども読書の日
・2024年4月22日(月) 「世界」の原義
2024年4月22日(月) 雲
ときどき陽がさすけど、ほぼ曇り空。明日あさってはまた雨の予報。この週末から大型連休、間の平日三日間を休める人、ずっと仕事の人。それぞれ、どのぐらいの割合かしら。
― 感情をととのえる儀式 ―
今日の朝刊に、「怒りを抑えたいなら…、感情書いて捨てるべし」という見出しが目にとまった。名古屋大学のチームの実験結果を紹介していた。
怒りの感情を紙に書いて、ゴミ箱へ捨てる。あるいはシュレッダーにかけるのも同じような効果があったらしい。紙に書いて、伏せるだけでは抑える効果はなく、しっかり〈捨てる〉という行為が大事らしい。
これはわかる。些細なことでも怒りをおぼえるなら、小さなことでまた感情が切り替わるのが人間、書いて捨てるといった〈儀式〉をとりいれるのは一つの知恵。
3年前の事務所引っ越しの時、過去にいただいた名刺や葉書、手紙、そして写真を全て整理することにした。記念碑的なもの以外、処分することに決めたのだけど、ただ捨てるのでは忍びない。
そこで一つ一つ確認しながら、シュレッダーにかけていった。ほぼ一ヶ月ほど時間を要したけれど、作業中も、終わってからも、なんというか、礼は尽くした、という気持ちが持てた。
今ふり返っても、ああいう風にして本当によかった。過去の出会いと交流に敬意をはらい、自分の未完自業史を彩ってもらったことへの感謝をこめ、モノは無くすけど、思い出としては残す、残る。
ところでかの実験、メールや電子ファイルの削除での効果はこれから検証するらしい。
− 4月25日の『中井久夫集3』より −
徴候化は、対象世界にも、私の側にも起る。対象の側に起こる簡単場合には、山で道に迷った場合があろう。
「道に迷った!」と直観した刹那に、人はもはや眼前の美しい森やこごしい断崖に目を注がない。ささやかな踏みわけ跡らしきものを、けもみちであるか、先人のとおった跡であるかを見分けるために、ごく些細な徴候を捜して、明確な対象は二の次三の次になるだろう。
これが、世界が徴候化する場合のごくわかりやすい一例である。それが私の中に起これば精神の危機である。私の中に起るつかみどころのない変動のいちいちは、私の精神がバランスを失うかもしれない徴候である。この場合にも、私にとっては、日常の食事、睡眠、入浴が二の次になる。
−Personal Assistant for You LEE'S−
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2024年3月27日(