LEE'S リーズ
- 学びをかさねて -
この3月で事務所開設30周年をむかえました。1995年は社会の大きな転換点でした。その後の変化を同時代で生きながら、LYK流パーソナル・アシスタントの実践を模索し今にいたっています。
たかだか30年、されど30年。
2月3日立春リーズレターに書いたように、模索のなかで大切で貴重な学びを得られ、〈自分に試練を与える〉直感と実行は功を奏したと思えます。
学びはうそをつかない。学びに応じて人の役にも立てる、昨年来そう実感じています。これからも、無理はせず、でも学びはかさねて、あなたの歩みをよりよくアシストできるよう、31年目を始めます。
2025年4月1日 リー・ヤマネ・清実
◆日常を観察する essais〈話す&書く〉

・2025年8月9日(土) 「面接者とは…」
−『
易経』概要&繋辞−
2025年8月9日 易の弁証法
2025年8月7日(木)立秋 雨・曇
午前中の3時間ほど久々に雨がふった。気温が20度台になった。外を歩くのもラクだった。今日は「立秋」、猛暑日はまた戻ってくるけど、日は短くなっている。
― あなたとわたしの
パーソナル・アシスタント考−(3)
実践の象徴 4 面談・面接
先生に教えられなくても常識的に考えて、あるいは暗黙に、わかることがある。傾聴時にノートはとらない方がいいのもその一つ。
クライアントと一対一で話を聴いているPAがもしノートをとったとしたら、まずは相手はどう感じるか。
その場面を想像すれば、容易にわかる。ノートをとるのに相手から視線をはずして下に落としたPA。
話は続けているのに、ノートに注意をむけたPAの様子を見て、自分の話への関心が途切れたように感じるのでは?
一方、PA側にもマイナスになる。あとの仕事のためにとノートをとるのだろうけど、そのせいで失うものがある。
聴くに集中していると、徐々に見えてくるものがある。話の内容ばかりでなく、話し方や語調、表情などから浮かびあがってくるもの。
本当は何を大事と思っているか、実際に望んでいることはどういうことか、など等。よりよくアシストするための貴重な情報。
ノートをとるのに、全体の流れを途切れとぎれにすると、全体から浮かび上がってくるものを捉えられない。
個人的にそう考えていて、数字的もの以外、面談や面接でノートをとることはしない。
終わった後、全体をふりかえりながらカギになると感じたことをメモする。追ってノートにまとめたり、必要に応じて報告書を提出する。
ちなみに、中井久夫先生らが翻訳したサリヴァンの『精神医学的面接』の中に面接中のノート取りに言及していた。
講義録をまとめたこの本、一応図書館で借りたけど、専門的すぎたので、読まなかった。でも借りてよかった。
なんと、通常の目次以外に「詳細目次」が付いていて、サリヴァンの語りの重点を一文でそれぞれ紹介していた。
その76ページに「面接中にノートをとることについて」があり、6点の一つは、「ノート取りは微妙なニュアンスを消す」。
参考まで、この本は国立国会図書館に登録すれば、「デジタルコレクション」で閲覧できる。いい時代です。

−Personal Assistant for You LEE'S−
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2024年3月27日(